代替医療のトリック
「フェルマーの最終定理」「暗号解読」「宇宙創成」等の著者のサイモン・シンの本。
ジョブズが代替医療を用いてたことで手術が遅れたことを後悔してる様な記述が伝記にあったのでレビューしてみた。
他のサイモン・シンの本に比べたらamazonのレビューは低くなってる。
個人的に明らからな代替医療だって証明されてるホメオパシーとかはともかく、鍼灸治療やマッサージ等の東洋医学を軽視してる傾向は確かに本を見て感じることはあるような。
マッサージ療法とかの例で、科学的裏付けが取れない段階で一部で効果はあることはあるが、それ以上の効果はないって断言するのもどうかなって思わないでもない【腕がある人とない人で効果の違いとかはあるかもしれないけど。】
第一章の「いかにして真実を突き止めるか」で描かれてる1700年代の壊血病に対する臨床試験の話や、第六章の「真実は重要か?」でのプラセボー効果や代替医療を広めた責任者10人って記述等は見所あった。
「代替医療のトリック」に記述されてるような、度をこした代替医療の利用は大問題だと思うけど、余命数年って言われた人が長生きしたりしてたり、医療ってわからないことがまだ多いので現段階でどのような治療が科学的効果があるって考えるにはいい本だなって思います。
個人的には☆4つくらいあってもいいかなって。
それでもMLBのオーセンティック・コレクションに認定されてたり、プロのアスリートに支持されてたりと科学的に厳密に究明されてることだけが正しいのかどうかって考えさてくれる本です。